デニムのパンツに足を通して、肌寒いから上にはダンガリーのシャツを羽織って…
今日のコーディネートは完成!
鏡の前に立って自分の格好見た時、上下とも同じような生地感の服を選んだ事に気付きました。
そもそも、デニムのパンツはジーンズと呼ぶの?
羽織ったシャツはお店の人にダンガリーと説明されたけど、一体何を意味してるの?
かつての学生だった頃の私は、インディゴに染められた上下の衣服を見て疑問を感じました。
皆さんも同じ疑問を持った事があるのではないでしょうか?
今回は「デニムとジーンズ」、「デニム生地の種類」をテーマにご紹介いたします。
読んで頂いて、鏡の前で悩む事が少しでも無くなれば幸いです!
そもそもデニムとは?ジーンズって?
デニムは綾織になっている厚手の生地を指します。
綾織は、タテ糸2・3本に対してヨコ糸を1本だけ通して織り上げる方法です。
比較的伸びがあってシワになりにくい特徴を持つ織り方です。
一般的にデニムにおいては太い糸で綾に織られていて、インディゴ染したタテ糸と染色していないヨコ糸を使用しています。
要するに、デニムは「丈夫なインディゴ染の生地」という事なのです。
ジーンズはこの「デニム生地を使用したパンツ」のことを指します。
ややこしい糸の番手や織り方については省いて、この事実を知っているだけでスッキリしますね。
ちなみに、ジーンズはアメリカが発祥と言われています。
19世紀ゴールドラッシュに沸くアメリカ、鉱山で働く鉱夫の為に仕立てたキャンパス生地のパンツがその原型となっています。
このパンツは、皆さんご存知のリーバイス社がこのパンツの製造販売を開始しました。
キャンパス生地からデニム生地でパンツを作った事により、今のジーンズが出来上がったのです。
一方、日本はジーンズに関して言うと、戦後アメリカの文化が広まると同時に、米軍の古着が大量に出回ったことがきっかけでした。
現在では日本産のデニムも有名になってきて、中でも岡山県はデニムの生産地として有名ですね。日本の生産工場は技術が高く、世界中で評価されています。
どのようにデニムが出来上がるのか紹介しているムービーがあるので、ご覧下さい。
【デニム生地 そして製品ができるまで(備中備後ジャパンデニムプロジェクト)】
こうやってデニムが作られているところを見るだけで、今の発達した現代であってもそれぞれの職人さんがいらっしゃたり、
多くの工程を経て生まれてくるのがわかり、感動的ですよね。
個人的な感想としては、一番最初の”紡績”のところは『これがジーパンになるのか』と思ったり、”洗い前工程”のような繊細な
作業が施されているところを見ているとお金という対価を払う価値があると思いました。
デニム生地の種類
冒頭に書いたシャツのように、洋服屋の店員さんは少し薄手のデニムのことをダンガリーと呼んでいました。
ゴールドラッシュ生まれのジーンズも、今では様々な種類のデニム生地で作られています。
もともとのカジュアルな要素はもちろん、ドレスダウンさせる為の上品なデニム生地のもあります。
種類を少しでも覚えておくと、洋服を選ぶ際にヒントになるかもしれません。
今回は前述したスタンダードなデニム生地の他に、身近で分かりやすい4種類をご紹介します。
ダンガリー
インド発祥の生地で、前項でご紹介したデニム生地と違い、染色していない糸をタテ糸に染めているものをヨコ糸に使っている生地です。
最近では、通常のデニム生よりも薄手のものをダンガリーと呼ぶのが定着しています。
カラーデニム
インディゴ以外で染色した糸を使っている生地です。
ジーンズはもちろんのこと、バッグに使われるのもよく見かけます。
コーティングデニム
デニム生地の表面に樹脂などでコーティングをしている生地です。
触ると少手に吸い付くような感覚と、独特な艶が特徴的です。
ストレッチデニム
ヨコ糸にポリウレタンなどの伸縮性のある素材をつかった生地です。
ストレッチ性に優れ、ジーンズであればスキニージーンズには欠かせません。
一番多く使われている生地だと思います。
いかがでしたか?
もしかしたら、お店で見覚えがある!という生地もあったのではないでしょうか。
ストレッチデニムは最近人気のダメージジーンズにもよく使用されていて、ダメージ部分をよく見るとヨコ糸に伸びる素材が見えます。
お持ちのダメージジーンズにも見えるかもしれません。
知識を持ってデニムを楽しもう
今では家具にも使われるくらいデニム生地は普及していますが、やはり衣服としての素材の方が身近ですね。
特にデニムジーンズのファンは、世界中の人々を魅了し続けています。
ヴィンテージデニムを血眼になって探し求める人もいるくらいです。
これだけ多くの人々に愛される衣服はない、と言っても過言ではないと思います。
自分が身にまとうジーンズやシャツに、少しだけ興味をもって洋服を選んでみると楽しいかもしれません。
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