時候の挨拶を6月の季語で書く。手紙の書き出しや結びを文例で紹介!

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6月は夏に差し掛かり、衣替えも始まる季節ですね。梅雨にも入りジメジメし始める季節ですが、結婚する人も多い月となっています。
6月に結婚する人が多いのはギリシャ神話の結婚生活の神様が6月に祀られたということもあり、縁起がいいからだそうです。
そんな6月の手紙を書くときの書き出しの挨拶と結びの書き方・季語の使い方についてお伝えします。

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6月の時候の挨拶・結びの書き方

image001-2-300x199 時候の挨拶を6月の季語で書く。手紙の書き出しや結びを文例で紹介!

書き始める前に確認したい手紙の構成

手紙はシーンを問わず、下記に記載したような構成で書くことが一般的です。
この後で紹介する時候の挨拶は構成2結びは構成6に当てはめて考えてみてください。

〈構成〉
1. 頭語…「拝啓」が一般的
2. 挨拶文…「〇〇の候」など下記に記載
3. 相手の安否を気遣う言葉
4. 日頃の感謝
5. 主文…本題
6. 結び…今後の活躍を願う文・先方の健康を祈る文、お礼やお詫びなど
7. 結語…「敬具」など

〈例〉
1. 拝啓
2. 〇〇の候、
3. 貴社におかれましてはますますご繁栄のことと、お喜び申し上げます。
4. 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
5. (主文)
6. (季節の結びの言葉)ますますのご活躍をお祈りしております。
7. 敬具

手紙の送付日の確認

手紙を書く前に確認したいことが、「手紙を送る日」です。理由としては、この後考える書き出しや結びで季節と全く違うことを言ってしまうと読み手が困惑してしまいます。そのようなことがないように、まず手紙の送付日を確認し、二十四節気に合わせて言葉を選ぶようにしましょう。
※二十四節気の変わり目をあえて「頃」としています。その年によってまだ雨が降っていない、季節外れの暑さなどあるので実際の季節感に合わせて判断しましょう。

  • 小満(しょうまん):521日頃~65日頃
  • 芒種(ぼうしゅ):66日頃~620日頃
  • 夏至(げし):6月21日頃~75日頃

文頭の書き出しの時候の挨拶文を考える

二十四節気でいつに当たるか確認したら、次は書き出しの挨拶文を考えます。読み手側に対し、書き手側の印象を良くするも悪くするも手紙の書き出し次第で変わります。書き出しは、ご自身が感じた季節感を言葉とするのが最もいいですが、定番の言葉などもありますので下記に記載した言葉を参考に書き出しを考えてみてください。

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小満:6月(65日頃まで)の書き出し

挨拶文の例 意味
万緑の候 見渡す限り緑が映える季節
向暑の候 暑い季節に向かっている今日この頃
薄暑の候 気温的にも、まだ過ごしやすい季節
初夏の候 夏の始まりの季節
小満の候 全てのものがしだいに成長して、満ち始める頃
軽暑の候 吹く風もどこか夏めいたうっすらと汗ばむ季節

芒種:6月中旬(620日頃まで)の書き出し

挨拶文の例 意味
芒種の候 米や麦などの植物の種を蒔く季節になりました
蟷螂生の候 かまきりが生まれる季節になりました
鳴神月の候 雷が良くなる季節
梅子黄の候 梅の実が黄色くなり熟してきました
入梅の候 梅雨入りが近くなった・梅雨入りした
腐草為蛍候 ホタルを見かけるようになりました今日この頃

夏至:6月下旬(75日頃まで)の書き出し

挨拶文の例 意味
夏至の候 いよいよ夏が始まりました
及東枯の候 乃東が枯れていく頃となりました
鹿角解の候 しかの角がとれる季節
菖蒲華の候 あやめの花が咲く季節
青時雨の候 全青葉の木立から落ちる水滴が素敵な季節
半夏生の候 畑仕事を終える季節

 

結びの言葉を考えましょう

書き出しの挨拶文から本文まで書き終わったら、結び、いわゆる締めに向かっていきます。結びは相手のことを健康や活躍を応援するような言葉とともに季節感を織り交ぜた言葉で結びます。下記では6月によく使われる例文を紹介しています。下線部は季節感を織り交ぜた言葉になっていますが、例文のように季節感を入れ相手を思いやる言葉を添えましょう

  • 梅雨冷えの厳しき折、お風邪などに注意しご自愛ください。
  • 時候不順の折、くれぐれもご自愛ください
  • 長雨の折、くれぐれもご自愛下さい。
  • 梅雨入り前でございます。体調を崩されませぬよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
  • 梅雨明けまで今しばらくの辛抱です。何卒ご自愛の上、ご活躍ください。
  • く木々の若葉のように皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
  • 蒸し暑い日が続いておりますが、体調を崩されませぬよう、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
  • 梅雨寒の時節柄、皆様のご健康をお祈りしております。
  • 梅雨の晴れ間の美しい青空に夏らしさを覚える昨今、どうぞお健やかにお過ごしください。
  • 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、お身体を崩されませぬようどうかご自愛専一にお過ごしください。

 

6月の季語とは?

image001-2-300x199 時候の挨拶を6月の季語で書く。手紙の書き出しや結びを文例で紹介!

季語とは?

「季語」と聞くと学生の頃、国語の授業で習ったなという記憶がある方もいらっしゃるんではないでしょうか?人は季節を感じる時、何かをきっかけに季節を感じます。その何かを言葉として表現したものが季語です。例えば「紫陽花が咲いている」と言われたら「紫陽花」という言葉に6月だと気づきます。普段外を歩いていて自分が何に季節を感じたのか考え言葉に出すことでその言葉が季語となります。季語の使い方は、季節感を強めたい・オリジナリティーを出すために使います。参考までに6月によく使われる季語を紹介します。

6月の季語

6月上旬 五月晴れ 潮干狩り ホトトギス 鯉のぼり
新茶 菖蒲 藤の花
6月中旬 バラ ツツジ 風薫る 初夏
野山 軽暑 さわやか 青葉
6月下旬 田植え 初夏 向暑 小満
汗ばむ 日焼け 梅雨入り 衣替え

 

ぜひあなたが今いる場所で感じる6月をあなたらしいオリジナリティのある言葉で表現してみてくださいね!
6月のイメージがつく動画を用意してみました!

6月の雨 窓越しの風景

 

手紙は自分の想いを伝える手段

手紙を書く上で大切にしてもらいたいことは、今あなたが伝えたいことは何かということです。あなたからもらった人がその内容を読んで心が温まる手紙になるよう、今いる環境がどのような環境なのか、今あなたがどのような状況なのか伝わる言葉選びをしましょう

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