セロリは栄養価の高い野菜として知られています。
サラダ感覚でそのまま食べると食感を楽しめたり、野菜スープにセロリを入れて味にアクセントを加えたりと、様々な方法でセロリを食材として使っている方は多くいるでしょう。
しかし、セロリについてまだまだ詳しく知らない方も多くいると思います。
そこで今回は、セロリのちょっとした面白い歴史から、セロリの栄養価、栄養価を活かしたベストな食べ方、加熱調理について、その他注意事項などをお伝えしていきます。
セロリ好きの人もそうでない人にとっても、きっと役立つセロリ情報になると思います。
おすすめのセロリを使ったレシピをご紹介しますので、是非最後までご覧になってください。
セロリとは
セロリは独特の香りと苦みがある食材で、苦手意識を持っている方もいるでしょう。
またその独特な香りを活かした料理も多くあります。
セロリが初めて日本にきたのは1592年~1598年頃で、加藤清正が朝鮮半島から東洋種のセロリを持ち帰ったといわれています。
セロリは元々、ヨーロッパからインド北西部で発見された野菜です。
古代ギリシャ、ローマ時代には、その特有の香りから葬儀や祭り・魔除けなどに使われていました。
セロリのあの独特の香りは、私たちの想像を越える深い歴史を持っているようです。
セロリの栄養素
セロリの魅力といえば、やはり栄養価の高さです。
古代ギリシャ、ローマ時代の頃は万能薬として利用されていたほどで、非常にたくさんの栄養成分が詰まった食材と言えます。
セロリの主な栄養成分としては、「ビタミンA」「カリウム」「食物繊維」が豊富に含まれています。
ビタミンAは体の免疫力を高め、さらに有害な活性酸素を除去する抗酸化力を持ち合わせているため、老化防止やがん予防に効果を期待できます。
カリウムは血液の上昇を抑える効果、食物繊維は腸の働きを助け、便秘予防につながります。
さらに、セロリ独特の香りの元となっている「アピイン」「セダノライド」「ピラジン」という成分には、気持ちのイライラを落ち着かせるリラックス効果、がん予防効果、血液をさらさらにする効果があるといわれています。これだけたくさんの栄養価を一度に摂ることができるセロリは、私たちの食生活にとってかけがえのない食材といえるでしょう。
セロリの葉の栄養、注意点
セロリの茎をマヨネーズにディップして生で食べるのは定番ですよね。
シャキシャキとした食感がやみつきになり、私はおやつ感覚で食べることもあります。
でもセロリの葉はみなさんどうしていますか?
意外とセロリの葉をどう食べていいかわからず、捨ててしまう方も少なくないと思います。
実は、セロリの葉は茎の部分よりも、栄養成分をさらに多く含んでいます。
葉っぱにはビタミンAが茎の部分の2倍も多く含まれ、また食物繊維やその他のビタミン類も葉っぱのほうがより多く含まれています。
葉っぱに多く含まれているビタミンB1は、疲労回復効果が期待でき、ビタミンCやEは、女性にとっては嬉しい美肌効果が期待できます。
これだけ魅力的な栄養効果抜群のセロリ、栄養価を無駄にすることなく調理したいものです。
セロリの調理方法について多くの方が気になっていると思いますが、嬉しいことに、セロリは加熱をしても栄養価が損なわれることがありません。
セロリを加熱調理することで香りや苦みが少なくなるので、セロリが苦手な方は加熱調理されたセロリをおすすめします。
また、セロリが固すぎて食べにくいという方は、スープや煮込み料理等に入れて食べると柔らかくなり食べやすくなります。
栄養満点でいろいろな調理方法で楽しめるセロリ、ついつい食べ過ぎてしまいそうですよね。
しかし、セロリの過剰摂取をすることで以下の問題を招く可能性があります。
- カリウムの過剰摂取→尿管結石などの病気を引き起こす
- 体の冷えや胃腸の働きの低下
- 便秘解消の効果が逆に便秘を引き起こす
では、セロリの食べやすい野菜スープをご紹介します。ぜひ一度お試しください。
コクと旨味が嬉しい!鶏とセロリの黒酢スープ
セロリは適量を食べよう
栄養価が高い食材といっても、食べ過ぎると逆効果になる可能性があります。適度に摂取することが、セロリの栄養価を最大限に体の中に取り入れることにつながります。
では、一番気になる、セロリの栄養価を十分に発揮する食べ方はなんでしょう。それは、スムージーにして飲むことです。セロリの栄養成分は細胞の中に入っているため、スムージー等のようにペースト状にして飲んだほうが、セロリの細胞が分解され、体によく吸収されます。次におすすめの食べ方は、スープや炒めものにして食べることです。3番目が生で食べることです。生で食感を味わいながら食べるのも、スムージーにして飲むのも、一見同じことのように思えますが、生で食べるとセロリの繊維をよく噛みきれず、体で分解されにくいためです。しかし、どちらの方法で食しても、ほとんど栄養価を損なうことなくセロリを味わえるので、ぜひお好きな方法でセロリをおいしくいただいてください。
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