5月の時候の挨拶の書き出しから結びまで。季語を使った手紙の文例集!

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5月といえばゴールデンウィークですね。暖かさが増し、草木の青や空の青が素敵な爽やかな季節ですね。連休も多くイベントが多いこの季節。親戚にお誘いのご連絡など手紙で行うこともあるのではないでしょうか?いざ手紙で書いてみようと思った時に「書き出しって何に注意して書いたらいいの?」「どう結びにつなげればいいの?」「季語って何?」となってしまうことありますよね。そんな時のために役に立つ手紙の書き方《5月編》を伝授します。

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5月の時候の挨拶・結びの書き方

image001-1-300x169 5月の時候の挨拶の書き出しから結びまで。季語を使った手紙の文例集!

5月は子供の日や運動会などイベントが沢山あるシーズンですね。爽やかな気候で過ごしやすい季節でもあります。ここでは5月によく使われる、書き出しの挨拶・結びの言葉を紹介していきます。

書き始める前に確認したい手紙の構成

手紙はシーンを問わず、下記に記載したような構成で書くことが一般的です。
この後で紹介する時候の挨拶は構成2結びは構成6に当てはめて考えてみてください。

〈構成〉
1. 頭語…「拝啓」が一般的
2. 挨拶文…「〇〇の候」など下記に記載
3. 相手の安否を気遣う言葉
4. 日頃の感謝
5. 主文…本題
6. 結び…今後の活躍を願う文・先方の健康を祈る文、お礼やお詫びなど
7. 結語…「敬具」など

 

〈例〉
1. 拝啓
2. 〇〇の候、
3. 貴社におかれましてはますますご繁栄のことと、お喜び申し上げます。
4. 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
5. (主文)
6. (季節の結びの言葉)ますますのご活躍をお祈りしております。
7. 敬具

 

手紙の送付日の確認

実は手紙の送付日によって時候の挨拶が変わるんです。手紙をいつ送ったかを文面だけでわかる書き出しにするためにも、手紙を書く前には送付日を確認するようにしましょう。また二十四節気でいうと、送付日がどの時期に当てはまるのかを理解しましょう。

※二十四節気の変わり目をあえて「頃」としています。その年によって雨が多い年やまだまだ寒さが残るとしなどがあるので実際の季節感に合わせて判断しましょう。

  • 穀雨(こくう):420日頃~55日頃
  • 立夏(りっか):56日頃~520日頃
  • 小満(しょうまん):521日頃~65日頃

 

書き出しである時候の挨拶文を考える

手紙の送付日を確認したら、次は季節に応じた書き出しの挨拶文を考えましょう。書き出しによって読み手側の印象がガラッと変わります。下記に季節に応じた書き出しの例とその意味を記載しました。自分が今体感している季節感が相手に十分に伝わるよう言葉選びをしてみましょう。プライベート用であれば季節の状況を口語調に変えてみるのもいいですよ。

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穀雨:5月上旬(5月5日頃まで)の書き出し

挨拶文の例 意味
晩春の候 春もいよいよ終盤に
惜春の候 春が過ぎ去ることが名残惜しい
穀雨の候 豊作をもたらすような雨の季節
新緑の候 若い葉が少しずつ茂ってくる季節
若葉の候 若葉が生い茂る頃

 

立夏:5月中旬(5月20日頃まで)の書き出し

挨拶文の例 意味
新緑の候 若い葉が少しずつ茂ってくる季節
若葉の候 若葉が生い茂る頃
青葉の候 若葉のころを過ぎて、青々と茂った木の葉のこと
薫風の候 新緑の間を吹いてくる快い風
立夏の候 夏の気が立ち始めるころのこと
蛙始鳴の候 田んぼでカエルが鳴き始める季節

 

穀雨:5月下旬(65日頃まで)の書き出し

挨拶文の例 意味
万緑の候 見渡す限り緑が映える季節
向暑の候 暑い季節に向かっている今日この頃
薄暑の候 気温的にも、まだ過ごしやすい季節
初夏の候 夏の始まりの季節
小満の候 全てのものがしだいに成長して、満ち始める頃
軽暑の候 吹く風もどこか夏めいたうっすらと汗ばむ季節

 

結びの言葉を考える

書き出しの挨拶文から本文まで書き終わったら、文の終盤に差し掛かります。相手のことを思いやる言葉とともに季節感のある風情ある言葉に乗せて締めることが好ましいです。ここでは5月によくつかわれる例文を紹介いたします。結びの言葉は下線部のようにその時の季節感にあった言葉を選びましょう。

  • 向暑の折、どうぞお健やかにお過ごしください。
  • 爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
  • 軽暑のみぎり、どうかご自愛専一に、ますますのご発展をお祈り申し上げます。
  • 生い茂る葉のように、今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
  • 季節の変わり目です。ご自愛にて下さいませ。
  • 風薫る爽やかな時節、より一層のご活躍のほどお祈りいたしております。
  • 爽やかな5月晴れのように、ご健康をお祈りしております。
  • 青葉繁れる好季節、皆さまの幸福をお祈りいたします。
  • 新緑のように、多幸ある実り多きものになりますようお祈りいたしております。
  • 大空を泳ぐ鯉のぼりのように、今後のご活躍をお祈りしております。

 

5月の季語とは?

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季語とは?

「季語」と聞くとどうしても難しく感じてしまいますが、季語とは人が季節を感じるように表現された言葉のことを言います。例えば「もうすぐゴールデンウィークだね」なんて言われれば「ゴールデンウィーク」と言われた時に5月だと季節がいつかわかります。自分で提示した季節のキーワードが相手に伝わった時、その言葉が季語となります。自分が何に季節を感じたのか考え表現しましょう。また手紙の中で季語は、季節感をアピールしたり・個性を出したい時に使います。参考までに5月によく使われる季語を紹介します。

5月の季語

5月上旬 五月晴れ 潮干狩り ホトトギス 鯉のぼり
新茶 菖蒲 藤の花
5月中旬 バラ ツツジ 風薫る 初夏
野山 軽暑 さわやか 青葉
5月下旬 田植え 初夏 向暑 小満
汗ばむ 日焼け 梅雨入り 衣替え

 

5月をイメージし情景が伝わるオリジナリティのある季語を考えてみてくださいね!
5月のイメージがつく動画を用意しました!

5月の風景~松田川の鯉のぼりと我が家のバラ

【関連記事】
時候の挨拶を6月の季語で書く。手紙の書き出しや結びを文例で紹介!

 

手紙は自分の想いを伝える手段

ここまで読んでいただいて、手紙に対する印象はやっぱり難しいと思われているかもしれません。
ただ手紙を書く上で大切にしてもらいたいことは「季節があなたに何を感じさせ、相手に何を伝えたいと思ったのか」です。
今あなたが伝えたいことは何でしょうか?環境が変わっても元気にやっていますといった報告や、これからのイベントのお誘いなど、今訪れている季節があなたに何を思わせ手紙を書かせているのかを考えましょう
まずは何を伝えたいのか書き出し、次にマナーに気を配って手紙を書くのが良いでしょう。この季節は新生活に入りどんな生活を送っているか伝える機会や、イベントが多い季節です。
あなたが書いた手紙を読んで、読み手の心を温める手紙になるよう心がけましょう。

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