春の季語を使った時候の挨拶文例!4月に書く手紙の書き出しと結びとは?

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4月。入学や就職など新年度・新学期を迎える季節。
新年度の挨拶や、誰かのお祝いなど4月は何かと手紙を書く機会が多いのではないでしょうか?
でも実際に書いてみようとなった時に「書き出しってどうしたらいいの?」「結びって何?」「季語とか入れた方がいいのかな」となってしまうことありますよね。
そんな時のために役に立つ手紙の書き方《4月編》を伝授します。

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4月の時候の挨拶・結びの書き方

image001-300x200 春の季語を使った時候の挨拶文例!4月に書く手紙の書き出しと結びとは?

4月は厳しい冬がようやく明け、本格的に暖かくなってくるシーズンですね。そして入学・就職など新たな生活・新年度がスタートする季節でもあります。4月によく使われる、書き出しの挨拶・結びの言葉を紹介していきます。

書き始める前に確認したい手紙の構成

手紙はシーンを問わず、下記に記載したような構成で書くことが一般的です。
この後で紹介する時候の挨拶は構成2結びは構成6に当てはめて考えてみてください。

〈構成〉
1. 頭語…「拝啓」が一般的
2. 挨拶文…「〇〇の候」など下記に記載
3. 相手の安否を気遣う言葉
4. 日頃の感謝
5. 主文…本題
6. 結び…今後の活躍を願う文・先方の健康を祈る文、お礼やお詫びなど
7. 結語…「敬具」など

 

〈例〉
1. 拝啓
2. 〇〇の候、
3. 貴社におかれましてはますますご繁栄のことと、お喜び申し上げます。
4. 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
5. (主文)
6. (季節の結びの言葉)ますますのご活躍をお祈りしております。
7. 敬具

 

手紙の送付日の確認

手紙の送付日によって時候の挨拶が変わるのをご存知でしょうか?
手紙をいつ送ったものなのか文面だけで伝わる書き出しにするためにも、まず手紙を書く前に送付日を確認しましょう。そして二十四節気でいうと、送付日がどの時期に該当するかを理解しましょう
※二十四節気の変わり目をあえて「頃」としています。その年によって季節感が異なるので実際の季節感に合わせて判断しましょう。

  • 春分(しゅんぶん):321日頃~44日頃
  • 清明(せいめい):45日頃~419日頃
  • 穀雨(こくう):420日頃~55日頃

 

書き出しである時候の挨拶文を考える

手紙の送付日を確認したら、その季節に応じた挨拶文を考えましょう。下記に季節に応じた書き出しの例とその意味を記載しました。自分が現在感じている季節感が相手により一層伝わるよう言葉選びをしましょう。プライベート用であれば季節の状況を口語的に表現するのもいいでしょう。

書き出しである時候の挨拶文を考える

手紙の送付日を確認したら、その季節に応じた挨拶文を考えましょう。下記に季節に応じた書き出しの例とその意味を記載しました。自分が現在感じている季節感が相手により一層伝わるよう言葉選びをしましょう。プライベート用であれば季節の状況を口語的に表現するのもいいでしょう。

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春分:4月上旬(44日頃まで)の書き出し
挨拶文の例 意味
春分の候 今年もいよいよ春分を迎え
春暖の候 春の暖かさを感じる今日この頃
春陽の候 春の日差しを感じるこの頃
仲春の候 春もちょうど折り返しの時期になりました
春光の候 春の日差しが差し込む
麗春の候 ヒナゲシの花が咲く季節になりました
花冷の候 暖かくなってきましたがまだ冷え込む

 

清明:4月中旬(4月19日頃まで)の書き出し
挨拶文の例 意味
桜花の候 春らしい暖かさに近づく季節
麗春の候 ヒナゲシの花が咲く季節になりました
春和の候 晴れて暖かくすごしやすい
春爛漫の候 花が美しく満開に咲き誇る季節
春風駘蕩の候 暖かい風がこの春に心地よく吹く
春粧の候 ますます春らしさを感じられるようになった
桜端の候 桜の花が咲き乱れる今日この頃

 

穀雨:4月下旬(55日頃まで)の書き出し
挨拶文の例 意味
晩春の候 春もいよいよ終盤に
惜春の候 春が過ぎ去ることが名残惜しい
穀雨の候 豊作をもたらすような雨の季節
新緑の候 葉が生い茂り始める頃
若葉の候 若葉が生い茂る頃

 

結びの言葉を考える

書き出しの挨拶文から本文まで書き終わったら、文の締めに入ります。相手のことを思いやる言葉とともに季節感に乗せ締めることが好ましいです。ここでは4月によく使われる例文を紹介いたします。結びの言葉は下線部のように実際の季節感にあった言葉を添えましょう。

  • 花冷えの頃は体調を崩しやすいものです、どうぞお健やかにお過ごしください。
  • 花冷えの候、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
  • 新年度の行事の多い季節です。どうかご自愛専一に、ますますのご発展をお祈り申し上げます。
  • 新天地での更なる飛躍を、心よりお祈り申し上げます。
  • 季節の変わり目、ご自愛にて下さいませ。
  • 花が咲き誇る季節です。より一層のご活躍のほどお祈りいたしております。
  • 新年度を迎えましても、変わらぬお付き合いの程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
  • 新しい環境で心機一転、皆さまの幸福をお祈りいたします。
  • 新しい生活が実り多きものになりますようお祈りいたしております。
  • 行く春お惜しみつつ、まずはお礼まで。

 

4月の季語とは?

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季語とは?

「季語」と聞くと途端に難しく感じますが、季語とは人が季節を感じるように表現された言葉のことです。例えば「桜が咲いてるね」なんて言われれば「桜」と言われた時に季節がいつかわかります。相手にそのキーワードで季節が伝わった時その言葉が季語となります。自分が何でその季節を感じたのか考え表現しましょう。また手紙の中では季語は、季節感を強めたい・オリジナリティーを出したい時に使います。参考までに4月によく使われる季語を紹介します。

4月の季語

4月上旬 花冷え 春眠 椿
入学 入社 花吹雪 お花見
4月中旬 お花見 チューリップ たけのこ
若草 春爛漫 朧月 蝶々
4月下旬 つつじ 牡丹 菖蒲 春日
すずめ 晩春 新緑 若草

 

4月をイメージし情景が伝わるオリジナリティのある季語を考えてみてくださいね!
4月のイメージがつく動画を用意しました!

4月の花たち

【関連記事】
5月の時候の挨拶の書き出しから結びまで。季語を使った手紙の文例集!

時候の挨拶を6月の季語で書く。手紙の書き出しや結びを文例で紹介!

 

手紙は自分の想いを伝える手段

ここまで読んでいただいて、手紙ってマナーが難しいと思った方もいらっしゃるかもしれません。
でも一番大切にしてもらいたいことは「相手に自分の思いを伝える」ことです。
今あなたが伝えたいことは何ですか?まずは何を伝えたいのか書き出し、次にマナーに気を配って手紙を書くのが良いでしょう。
この季節は入学・就職など新生活をお祝いする機会が多い季節です。
あなたが書いた手紙を読んで、これから頑張ろうなど、前向きに思ってもらえるような手紙になるよう心がけましょう

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