3月3日ひな祭り、毎年その時期が近づいてくるとひな壇を準備する家庭は少なくはないと思います。そもそもひな祭りとは一体どういったお祭りか皆さんはご存知でしょうか?
ひな祭りは、女の子のお祭りや桃の節句とも言われており、女の子の健やかな成長を祈ったお祭りなのです。その起源は正確には分かってはいませんが、当初は儀式ではなく人形を使ったままごと遊びであったという説もあります。
その後、けがれを落とすために川に人形を流す風習が出てきたこともあり、儀式に結びついたそうです。人形にけがれを移して災厄を逃れるという儀式は引き継がれ、その後は嫁入りの家財道具としても加えられたそうです。
2018年のひな祭りは3月3日の土曜日です。もしもお子さんにどうして3月3日は女の子のお祭りなの?と聞かれたら、女の子が元気に成長するようにお祈りする日だよと説明することができたら、お子さんにとって大変意味のある日になると思いますよ。
ひな飾りの意味を知って飾ろう!
ひな飾りの意味
現在、一般的になっているひな壇飾りですが、各家庭によって大きさは異なってくると思います。一段、三段、大きいものだと八段の豪華なものも存在します。ひな壇の周りには、桃の花やひし形の形をしたお餅を飾ります。中には家財を一式用意する飾りもありますね。
前述したようにひな人形を飾るのは、川に人形を流してけがれを落とす儀式の名残があるからです。桃の花は邪気を払う力があるとされており一緒に飾られることが多いですが、「桃の節句」と言われる由来ですね。ひし形のお餅は古くにひな祭りを屋形船で行なっていたことから、この屋形船をかたどっているとされています。
女性なら特に、3月3日を過ぎてもひな飾りを片付けないとお嫁にいけないという話を耳にしたことはありませんか?これは、この時期を過ぎると梅雨が近づいて湿気が出てくるので、早く仕舞ってカビなどから飾りを守るという真意があります。また、すぐに片付けられない怠け者であればお嫁の貰い手も見つからないと戒めの意味もあったそうです。
お子さんと一緒にひな祭りを楽しむコツ
このように、女の子の健康を祈ったひな飾りですが、ただ飾っただけではお子さんにとって印象が薄くなってしまうのではないでしょうか。せっかく意味を教えても、その思い出を忘れて欲しくないですよね。
そこで、よりお子さんにひな祭りを知ってもらうために、ひな飾りを作ってみませんか?折り紙で作れるお雛様であればお子さんにも興味を持ってもらえるはずです。
こちらは最も簡単な作り方なので、小さなお子さんでも作りやすいと思います。大人が本体を作ってお子さんが顔を描くというのもいいアイデアですね。
折り紙の雛人形 簡単な折り方
こちらの折り方は少し上級になります。難易度は上がりますが、出来上がりも綺麗なのでお子さんが作れるようになったら達成感もあると思うのでおすすめです。
折り紙の雛人形(お雛様・めびな) 簡単な折り方
ひな祭りに食べる物の由来
ひな祭りに食べられる料理にも、女の子の健やかな成長を願った縁起のいい意味が込められています。
定番のちらし寿司は、鯛(おめでたい)や海老(腰が曲がるほど長生きできますように)などを使った縁起物の料理です。魚介類だけでなく、山の幸を使ったカラフルなちらし寿司もあり、どれもお祭りに華やかさをプラスする物です。
ちらし寿司とセットのハマグリのお吸い物には、良い旦那さんに巡り会えますようにという願いが込められています。何故ハマグリなのかというと、対の貝殻がピタリと合わさる様子から仲睦まじい夫婦を連想させるからなのです。なんだかロマンチックですね。
ついつい摘んでしまうひなあられは、4色に色付けされたあられが入っています。桃色、緑色、黄色、白はそれぞれ春夏秋冬を表しているのです。季節を通して女の子が元気に過ごせますようにという意味があるのです。思わず季節の順番に食べたくなりませんか?
ひな祭りは意味を知ってこそ!
今回はひな祭りの由来から、関連する食べ物についてご紹介をしましたが、皆さんはどれくらいご存知でしたか?現代では、お祭りの持つ意味や儀式そのものの由来が忘れられてしまう傾向にあるようですが、ここで一度日本の文化を再確認してみてはいかがでしょうか。
誰かのために祈るという儀式は、後世にも残していきたい素敵な文化であると思います。特にお子さんのいる方には、受け継いで欲しいものですね。
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