寒中見舞いと聞くと「寒い時に出す手紙のこと」というイメージがあると思います。
しかし、実際にいつ頃出すものなのかという事やどういった意味合いで出すのか等、その役割が分かれば今よりもっと有効活用できそうですよね!
この記事では、2018年の日程とも組み合わせて寒中見舞いについて具体的に掘り下げていきましょう!
Contents
2018年の寒中見舞いの時期はいつからいつまでか?
ではまず、寒中見舞いを出す時期から抑えていきましょう。
寒中見舞いってどんな時期に出すの?
寒中見舞いはその文字通り、「寒中」に送る手紙のことです。
寒中というのは、二十四節気(1年間を24に分け、それぞれに季節的な名称を割り振ったもの)の中のうち、「小寒」「大寒」の2つの期間を指します。
2018年の暦では、次のようになっています。
小寒・・・1月5日から1月20日まで
大寒・・・1月20日から2月4日まで
この期間に出す便りのことを「寒中見舞い」というのです。
寒中見舞いの出し始める時期の違い
さて、以上のように寒中見舞いを出す時期をご紹介しましたが、実は寒中見舞いを出し始める時期にはいくつか種類があります。寒中見舞いを出せる時期は、立春の前までという事は統一されているものの、出し始めには諸説あるというわけです。
いつから出し始めるのか、具体例とともに認識を再発見してみましょう!
1月5日
一番早く出し始めとされている日程です。これは小寒の始まりという事からくるものです。
しかしながら、近年では年賀状のやり取り自体が松の内(1月7日)まで行われることもあり、1月5日に寒中見舞いというのはいささか早すぎるようにも思えてきますね。
1月8日
松の内(1月7日)が正月の終わりと考える風習から、寒中見舞いもそれ以降(1月8日)から出し始めるというパターンです。この考え方が最も間違いない考え方と言えるでしょう。
しかしながら、松の内の日程についても諸説あり、一部関西地方において松の内が1月15日とされている場合もあります。そのような地域に送る場合は少し早すぎるという風に捉えられてしまう場合もあるかもしれませんね。
1月15日
一部、松の内が1月15日である地域に住んでいる方への寒中見舞いとしては1月15日が最も時期的にふさわしいと捉えられるでしょう。1月7日に松の内を終えた地域の方々に対するものでも、年賀状と適度に間が開いているのできちんと区別できますね。
寒中見舞いを送る時期のマナー
上記のように具体的に寒中見舞いを出す時期が分かったところで、寒中見舞いを出すルールについてご紹介していきます。
投函する時期や書く内容などを詳しく知って、心に残る寒中見舞いを書けるようになりましょう!
寒中見舞いには何を書く?
さあ、いざ書こう!という段階になって困るのが「何を書けばいいの?」ということ。
そもそも寒中見舞いとは冬の厳しい寒さの中、相手を思いやる意味合いのあるお便りの事です。厳しい寒さを慮(おもんばか)る内容にしましょう。
寒中見舞いでは、下記のような場合のように何かしらの理由で新年に年賀状を送れなかったとき、その代わりになりうるということです。
年賀状の代わり
年賀状の出しそびれやお正月を迎えるにあたる多忙、親族の体調不良など、さまざまな理由で年賀状を出せないことがあると思います。その際は、寒中見舞いを出すようにしましょう。
特に年賀状を返せなかった方々には忘れずに送るようにしたいですね。その際は年賀状を届けられなかったことへのお詫びを加えるようにしましょう。
喪中はがきとして
何らかの理由(急な喪中など)で喪中はがきが年始に間に合わなかった場合や、年始にご親族がご逝去された場合などは、寒中見舞いが喪中はがきの代わりになります。
喪中はがきの返礼として
いつもは年賀状のやりとりをしているお相手から今年は喪中はがきが届いた、という場合も寒中見舞いを送ると丁寧な印象を与えられます。
喪中はがきと寒中見舞い
喪中はがきに関するやり取りを寒中見舞いで行う際に注意しなければならないのは、めでたいという意味の「賀」という漢字や「おめでとう」「お慶び」などの言葉も避けるようにする、という事です。
例えば、「年賀状」という言葉は「年頭のご挨拶」もしくは「年始状」というように言い換えると良いでしょう。
またデザインや色合いも落ち着いたものが好ましいです。
さらに、寒中見舞いには、頭語、結語は必要とされていませんので、「拝啓」「敬具」のような言葉は使いません。
このように、年賀状のやり取りと寒中見舞いはとても深い関係があります。
年賀状を出しそびれた!どうしよう!という場合も、寒中見舞いを出すことによって相手との関係を良好に保てるようにしたいですね。
せっかく挨拶状を出すので、是非手書きにチャレンジしてみましょう!
「寒中お見舞い申し上げます」という文字の筆ペンでの書き方をご紹介します!
【寒中お見舞い申し上げます】(筆・筆ペン)芳泉#17
寒中見舞いを過ぎた際はどうする?
「立春」以降に寒中見舞いを出したい場合は、「余寒見舞い」となります。
余寒見舞いは寒中見舞いの時期を過ぎた時の挨拶状のことを指しており、季節でいうと「立春以降の寒さの続く時期」が当てはまります。目安でいうと2月下旬頃までという事になりますね。
余寒見舞いには、年賀状のお礼状になった場合は「年賀状を頂いたお礼」「返礼が遅れたことに対するお詫び」を盛り込むと良いでしょう。
また、長引く寒さから相手方のお身体を案じる内容も好ましいです。
寒中見舞い同様、頭語と結語も不要ですので、季節の挨拶(「余寒見舞い申し上げます」という文言)から書き始めましょう。
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以上のように、寒い季節に相手のことを案じるだけではなく、年賀状や喪中はがきのやり取りにも深く関係している「寒中見舞い」。
意外と身近に感じることは少なかったかもしれませんが、これまで何となくうやむやになっていた年賀状のやりとりも、寒中見舞いを出すことによってお互いの関係をより良好に保つことができるでしょう。
寒い季節でも、心はほっこり温かくなるような挨拶状のやりとりができると良いですね!
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