日本の最たるイベントの一つともいえる初詣。新しい一年を迎えるひと時として楽しまれている方が多いと思います!
おみくじや参拝の後の出店にはいつもわくわくしますよね!
では、どうして初詣というイベントが行われるようになったのでしょか。
身近な初詣、改めて紐解いてみましょう!
Contents
初詣の意味や由来
初詣の意味
初詣(はつもうで)とは、一年で一番最初に神社やお寺にお参りにいくことです。
昔から伝わる日本の風習では、いわゆる先祖とされている「歳神様(としがみさま)」が家の神棚に祀られていて、その地域に住む人々が共同で「氏神様」という神様を神社に祀っています。
お正月は、一年に一度歳神様を家に招く大切な時期です。おせち料理が作られるのも門松や鏡餅が飾られるのも、自分たちの祖先である神様を家にお迎えして、新しい一年の家内安全や豊作を願うためだったのです。
対して神社にいる神様は「氏神様(うじがみさま)」といって、歳神様とは全く別の神様です。
そのため歳神様をお迎えした後に人々は神社へ赴き、今度は氏神様に祈りを捧げてきたのですね。
初詣の由来
では、初詣はどのような経緯で今日の習慣になったのでしょうか。
事のはじまりは、「歳籠り(としごもり)」という習慣です。
歳籠りでは、大晦日(大晦日・12月31日)から元旦(がんたん・1月1日)の2日間にわたり、家長(一家の主)がその年の氏神様が祀られている神社にこもって、新しい一年の豊作や家内安全を祈願するという習慣がありました。現在でもその名残として初詣があるのです。
初詣の時期
実は初詣と言われる時期は色々な見解があり、元旦という説もあれば三が日・もしくは松の内(1月7日まで)だという説もあります。
大きな神社ともなると参拝客でごった返していることも多く、現代に近づくにつれだんだん初詣の人の波が分散してきました。
そのため初詣と言われる期間もだんだん広がってきているのです。
初詣の参拝のやり方
さて、では初詣のルーツがわかったところで早速どのようにしてお参りしたらよいのか、ポイントをチェックしてみましょう!
その前に、初詣というとどこに行きますか?
神社?はたまたお寺でしょうか?
初詣の参拝はどこへ行く?
そもそも神社とお寺の違いがあいまいかもしれませんので、ここで両者の違いについてご紹介します。
神社にはその名の通り神様が祀られているのですが、これは日本古来からあるもので日本の神様の中でも最高位に君臨している「天照大御神」などが祀られています。
それに対してお寺には神様ではなく仏様が祀られており、仏教という宗教の施設という事になります。
両者の見分けがつかない場合は以下の2つのポイントをチェックしてみましょう!
・鳥居があるかどうか…鳥居がある場合は神社です。
・仏像があるかどうか…仏像があれば神社です。
つまり神社とお寺の違いは大まかにいうと宗教という事になります。
神道を信仰している場合は神社、仏教を信仰している場合はお寺にお参りするのが良いでしょう。
どちらも信仰していない人についてはどちらに参拝しても大丈夫です。
初詣という習慣に関してはとりわけ厳しい決まりごとはなく、純粋に神様や仏様のお参りに行くことができるのです。
お参りの仕方
無宗教の場合はどちらを参拝しても構わないのですが、
注意しなければいけないのは、神社とお寺ではお参りの手順に違う部分があるということです。
どちらにお参りするかによって、失礼のないようにお参りしましょう!
神社に参拝する場合
- まず賽銭箱の前で、軽くお辞儀し、鈴を鳴らします。
- 次にお賽銭を入れます。(どの位の額が妥当なのかは後述します。)
- 二礼二拍手一礼します。
二回お辞儀・二回拍手・手を合わせたまま拝む・一度お辞儀、という順番でお参りします。 - 最後に軽くお辞儀して、終わります。
お寺の場合
- まず賽銭箱の前で深めのお辞儀をします
- 次にろうそくとお線香をあげ、お賽銭を入れます。
- そして、手を合わせて拝みます。
- 最後にお辞儀をして、終わりです。
このように、神社とお寺では作法に大きな違いがあります。
どちらに行くかによって、ルールに則って正しくお参りすれば自分の願いもより伝わりそうですね!
また、お参りの前に手と口を清めるというマナーは神社もお寺も共通です。
お参りする前にきちんと清めて臨みましょう。手順は以下のようになります。
- 右手でひしゃくをとり、お水をすくったらその三分の一ほどを左手にかけて清めます。
- 次にひしゃくを左手に持ち替えて、同じく三分の一ほどで右手を清めます。
- 再度ひしゃくを持ち替えて、左手のてのひらに残りの水を入れ口に含み、清めます。
- 残りの水で軽く左手を洗って、ひしゃくを元の位置に戻したら終わりです。
お清めもしっかり行って、淀みない気持ちでお参りするようにしましょう!
日本の伝統行事への関心
日本に興味がある外国の人にとって、古来から伝わる日本の伝統というのは非常に日本的で魅力に感じるようです。
そのようなこともあってか、下記の動画のように日本人向けだけではなく海外の人にもわかりやすい参拝の仕方が紹介されています。私たちにとっても新しい発見がありますので、ぜひ見てみてください!
巫女(みこ)ガイド「参拝のしかた」 /Miko guide How to worship
初詣の参拝のマナー
前半で書いたように、初詣は元々新しい一年の家内安全や豊作を願う行事でした。
現在ではどうでしょう。自分の願い事をお願いする機会になっている場合も多いのではないでしょうか。
願い事はしていいの?
神様、もしくは仏様に自分の願いを「叶えてもらう」という意味では、もしかしたらお願い事をすることはふさわしくない場合もあるかもしれません。
なぜならば、本来お参りとは「昨年の無事を神仏に感謝する」という意味と「新しい一年もどうか見守ってください」というお願いをする場だからです。
しかしながら、新しい一年も自分の力で成し遂げたい事を神仏に表明し、それを見守ってください!という願いごとであれば大いにOKです。
「お金持ちになりますように」「大学に合格しますように」というような神様・仏様に願いを叶えてもらうというスタンスではなく、自分で頑張るからどうか見守ってください、と願いを込めるようにしましょう。
ただし、何個も何個もお願いするのもまた良い事ではありません。その一年の軸となるような決意ひとつに絞って、しっかりと願いを込めましょう。
お賽銭はいくら入れる?
お賽銭を高額払えば、それだけ願いが叶いやすくなるというイメージがありますが、これは大きな間違い。
そもそもお賽銭とは「前回お願いした事が叶った」事に対するお礼なのです。
今回のお願い事とは全く関係ありません。
そして金額に決まりもなく、いくらでもOKです。
しかし、5円(ご縁がありますように)・5円2枚(重ねてご縁がありますように)・29円(2=ふ・9=く、福がありますように)といった語呂合わせで縁起の良い金額もあります。
また反対に10円(10=とお・円=縁、遠縁)という縁起の悪い金額もありますのでこれは差し控えましょう。
是非参考にして、思い思いのお賽銭を準備してくださいね!
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以上のように、とても身近な初詣ですが意外と知らないルールがありますね。しかしこのルールに則って参拝することができれば、また1つ日本古来のルールを理解したことになり、少し成長できるように思います。
初詣に参拝することによって、前年の自分と新年の自分とも向き合ういいきっかけになるのではないでしょうか。
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