春や秋にはお彼岸というものがありますよね。この時期はお墓参りに出かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも、お彼岸ってどういうものかご存知ですか。
あまりお彼岸について知っているという方はいらっしゃらないのではないかと思います。
そこで今回は、お彼岸の意味や由来、期間はいつからいつまでか、またお盆との違いは何なのかをご紹介します。
それではみていきましょう。
お彼岸の意味と由来
お彼岸の由来
「パーラミター」という言葉があります。
サンスクリット語で「成就する」などの意味で、般若心経にも「般若波羅密多(はんにゃはらみった)」という形で「パーラミター」が出てくるのですよ。
これは「パーラミター」を音写したものといわれています。
この「パーラミター」が由来とされています。
お彼岸の意味
パーラミターは欲や煩悩などを超えた悟りの境地をいい、その世界を「彼岸」といい「向こう岸」という意味になります。
つまりこの「彼岸」は「極楽浄土」を指しているのです。
私たちの住む欲や煩悩のある世界は「此岸(しがん)」または「娑婆(しゃば)」といい区別されます。
仏教では西方にその極楽浄土があるといわれ、太陽が東から西に昇って沈む春分の日・秋分の日をはさんで7日間を浄土と私たちのいる世が最も近づく日として「彼岸」と呼んでいます。
よってお彼岸の時にご先祖様を供養し故人をしのぶ風習があるのです。
お彼岸の期間は?
お彼岸の期間は春と秋の春分の日・秋分の日をはさんで前後3日間、合計7日間となっています。
そして彼岸の初日を彼岸入りといい、最終日は彼岸明けといいます。
2017年のお彼岸の期間は以下の通りです。
春の彼岸
3月17日 彼岸入り
3月20日 春分の日(中日)
3月23日 彼岸明け
となり3月17日~3月23日が春の彼岸の時期です。
秋の彼岸
9月20日 彼岸入り
9月23日 秋分の日(中日)
9月26日 彼岸明け
となり9月20日~9月26日が秋の彼岸の時期です。
お盆とお彼岸の違いについて
日本には同じくご先祖様を供養する行事に夏のお盆がありますよね。
春や秋のお彼岸と何が違うのでしょうか。
お盆はご先祖様の精霊が1年に一度この世に戻られ、私たちが迎え供養する行事です。
期間も7月13日(8月13日)~7月16日(8月16日)の4日間行われます。
これに対してお彼岸は、春と秋の2回の7日間この世とご先祖様のいるあの世が最も近づく時期に、私たちの方から出向いてご先祖様を供養しお祈りする行事です。
お彼岸にはご先祖様が戻ってきません。
そしてお彼岸ではご先祖様のように自分自身も死後は極楽浄土に行けるようお祈りし、ご先祖様に日頃の感謝をしながら極楽浄土へ行けるよう自分自身の心を鍛えて過ごす時期です。
お彼岸は、ご先祖様を偲ぶ(しのぶ)ほかに心を鍛えるには「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を行っているかを見直す期間でもあります。
動画でもお彼岸とお盆の違いについての動画がありましたので、参考にしていただければと思います。
また、お盆やお彼岸のマナーに関する記事はこちらにも書いています。
お盆の期間はいつからいつまでか〜由来・意味と新盆・旧盆の時期とは〜
お盆のお墓参りの時期はいつ?〜服装や行けない場合・お供え物とは〜
お盆のお供え物ののし・お花・お菓子について〜飾り方やマナーとは〜
お盆の提灯の飾り方・意味について〜期間はいつからいつまで飾るのか〜
お彼岸のお墓参りの時期はいつなのか〜服装や持ち物・行けない場合〜
お彼岸のお供え物のマナー〜のしの書き方・花・お菓子の選び方とは〜
お盆休みに関する記事はこちらにも書いてますので、あわせてご覧ください。
【2017年】お盆の帰省ラッシュのピークは?東海道新幹線の混雑予想!
【2017年】お盆休みの高速道路の渋滞予測〜上りと下りのピークとは〜
お盆休みの海外旅行〜家族に人気のランキングと格安で行くコツとは〜
お彼岸はご先祖様への感謝と自分の行いの見直しを!
いかがでしたでしょうか。お彼岸はご先祖様のいるあの世と私たちのいるこの世が最も近づく時期、時期は春秋それぞれ春分の日・秋分の日を中心に7日間であること、お盆との違いは自分からご先祖様に挨拶に行き供養するのと同時に自分の行いを反省し、極楽浄土へ行けるようお祈りすることが分かりましたね。今までは私含め何気なくお彼岸を過ごされる方もいらっしゃると思うので、これからはご先祖様に感謝をし供養するとともに自らの今までの行いを見直してみてはいかがでしょうか。
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